「中年になりたくない!」女性も男性も、多くの方が次第にそのように感じるようになります。
よい方向で考えられる人にとっては、信じがたいかもしれませんが、年をとりたくない人の方が多いのではないでしょうか。
理由を聞くと、「シミやシワができるから」「綺麗じゃなくなるから」「老いていくから」「体力がなくなるから」など、色々な考えがありますが、なぜ中年になりたくないのか深い心理を考えたご経験はありますか?
ここでは、中年になりたくないと感じるのはなぜか?深く掘り下げて考えていきたいと思います。
もくじ
【中年になるにつれて感じる心理】老いへの恐怖心
中年になりたくない理由「シミやシワができるから」「綺麗じゃなくなるから」「老いていくから」はごく当然で、多くの方が感じている気持ちです。
そこには、老いへの恐怖心があるからですね。
では、なぜ老いに対して恐怖を感じるのか?具体的に解説していきますね。
生物の恒常性
人は『老い』に対して恐怖を感じていますよね。
歳をとる自分が嫌い・ありのままの自分を受け入れられない自分が嫌いなどと思う中年は、精神年齢が低いとは言ったものの、老化を恐れる気持ちは、人に備えられた『ホメオスタシス』(恒常性)からきています。
『ホメオスタシス』を簡単に言えば、現状を維持し「変わりたくない」という機能で、肉体的・精神的どちらにも働くのだとか。
- 病気になると、平常に戻そうとして身体が戦って熱が出る
- 過度なダイエットをすると、それ以上変えないように停滞期がくる
- 好きな恋人と永遠の愛で幸せを感じたいと願う
- 慣れ親しんだ環境から変わるのが不安に感じる
これらのことが当てはまりますね。
基本的に、中年化を拒否する気持ちには全て、ホメオスタシスの機能が関わっていると考えてもよさそうです。
新しいものが好き・新しい体験を常にしていたい…そう考える方もいますが、おそらく心理的影響にはかなり個人差があるのでしょうね。




人って面白いねー。
本能による種の保存
中年女性が年をとりたくない理由の1つは、健康的に問題が生じてくるからですね。そこにあるのは、人間の種の保存の本能です。
年齢を重ねると、数え切れないほどの不満や不安をはじめ、健康的に問題が生じ、男女ともに、さまざまな問題が出てきます。昔は平気でオールできたのに、睡眠をしっかり取らなければ翌朝辛い…とか感じますよね。
- 肌の劣化や体力の衰え
- ぽっこりお腹や無駄な背中など皮下脂肪・中性脂肪の増加
- 老眼や歯の黄ばみが気になりだした
- 筋肉量の減少や骨がもろくなる骨粗しょう症、肝機能の低下
- めまいやほてり・発汗・睡眠障害・イライラなどの更年期症状や尿疾患
- 膣の乾き・性交痛
全ての生物には、種の保存本能があります。
生物は,単細胞であれ多細胞であれ,個体として「自己保存の能力」と「種の保存の能力」という要件を満たしている
食べる眠る、そして性欲の3つは人間の三代欲求であり、本来恋愛は生殖を行うためのパートナー探しです。だから性行為をして出産する…そうして自分の遺伝子を世に残していくわけです。
極端な言い方になるが,摂餌や摂食によるエネルギーの獲得は,成長し成熟して子孫を残すための行動であると言える
「生理が終わったら、もう女じゃなくなってしまうのか…」と思い悩んでしまう方も少なくないでしょう。
40・50代になり閉経すると、種の保存ができなくなってしまいます。だからこそ、中年になりたくないと考えたり、年を取るにつれて若かりし日を渇望してしまうと言えますね。
男性でも更年期障害がありますし、勃起不全という大問題が発生します。
男女ともに、肉体内部が衰えてくれば、種の保存に影響します。だから、中年になると若さにしがみついてしまうのでしょう。

だから、選ばれなくなってしまう…という恐怖心も関係していると思うよ。

若い方がいいという当たり前なこと
なぜか世間は「若い方がいい」という考え方になっています。「若さ至上主義」です。芸能界で考えれば、一目瞭然。やれ劣化だの太っただの、中年女優が常に叩かれていますよね。


実際に、しらべぇの『女性がもっとも魅力的な年齢は?』のアンケートでは、以下の結果になっています。
女性がもっとも魅力的な年齢は?
全国20代〜60代の男女1,349名にとった結果。年齢はきっとバラバラなので、統計的にはどうかと考えてしまいますが、やはり20代がよいと考えられているんですね。
「若い方がいい!」という世の中の風潮が、知らない間に人の心に植えつけられているとも言えますね。



世の中が、「中年がいい!」っていう人が増え続ければ、少しは変わるかも。それを表しているのが熟女ブームだよね。
でも、やはりしおれた花より新しい花の方がいいし、中古車より新車の方がいいに決まってます。中年の肌より若い方が綺麗。だから変わりたくないという気持ちは、『ホメオタスシス』とも種の保存とも違って、『脳』が求めている刺激になり、少し別モノと考えられますね。

中年になりたくない女性の心理まとめ
女性の若さへの渇望は、多かれ少なかれ誰でも感じているものです。
でも、年をとりたくないとどれだけ願っても逆らっても、誰もが通る道ですね。
(1) 変わりたくないという恒常性(ホメオスタシス)
(2) 本能による種の保存ができなくなり、女としての行く末に不安を感じる
(3) 若い方がいいという世の中の『若さ至上主義』
だから元々、自分にコンプレックスがあれば、輪をかけて変わりたくないと思うし、さらに自分が嫌いになって当たり前ですね…。
でも、世間の若さ至上主義って本当なのでしょうか?